台湾の英語教育が変わろうとしている!そして日本は…。

Kenji
こんにちは。Kenjiです。
( TwitterInstagram )
News Picksの記事を見ていて感心しました。< 当該記事 >
台湾が2030年までにバイリンガルを育成するための環境を整えていくみたいですね。
台湾と言えば、僕は1年ほど前(2019年4月)に旅行した際、レンタル自転車を返す場所が分からずに飛行機に乗り遅れそうになったことがありました。
その時に道を歩いているサラリーマンに英語で話しかけましたが、そのサラリーマンはまったく英語が話せませんでした。
小籠包で有名な鼎泰豊(ディンタイフォン)でウエイターに話しかけた際もこちらの話す英語が一言も理解できていない様子でした。
僕自身も英語をペラペラ話せるわけではありませんが、あまりにも伝わらなかったので英語ネイティブの外国人の気持ちが何となくわかった気がしました。(日本も同じように見られているとは思う)
Kenji
もどかしかった…。
「旅行者側が現地語をちょっとは勉強してよ」と言われればそれまでかもしれませんが、これからの時代それだけでは通用しないというのは皆さんも多く感じているのではないでしょうか。
ただ、そんな台湾が日本より一足早く変わろうとしています。蔡英文氏(さい・ えいぶん)総統率いる政権主導の2030年バイリンガル国家計画です。

台湾「2030年バイリンガル計画」

台湾のバイリンガル計画

台湾と言えば最近のコロナ騒動では、いち早く感染の封じ込めに成功して世界の模範になったのは記憶に新しいですが、今回のバイリンガル計画も近隣諸国である日本人としては目が離せないですね。
こんなご時世ですが、台湾と言う国に勢いを感じています。
バイリンガルプロジェクトは具体的にはまず政府関連のウェブサイトや公共サービスを英語対応することから始めるようです。つまり必然的に公務員に英語力が求められることになります。
まず政府や公務員が率先するので良い見本になると思いますし、公務員を目指して英語を勉強する人も増えるでしょう。
既に各種金融機関も英語サービスに本腰を入れ始めているそうですし、今後は技術試験を英語で行ったり、公共放送で英語チャンネルを奨励していくとのこと。
さらに台湾英文新聞によると、英語の教師を毎年80人の採用から300人に増やすとのこと。本気度を伺うことが出来ます。
TAIPEI (Taiwan News) — Taiwan is planning to expand the recruitment of foreign English teachers from 80 to 300 per year as part of its bid to become a bilingual country.  台湾英文新聞より
とは言いつつ、まだ台湾のバイリンガル計画も始まったばかりで以下のような皮肉もあります。

お菓子屋さんの商品の間違った英訳がTwitterで話題になってました。中国語で 「拿破崙」は「ナポレオン」と読みますが、それぞれの漢字を直接英訳して「Take the broken」としたようです。つまり、拿=take 破=brokenで崙の英訳は断念した模様。

外国に行くとたまに間違った日本語の看板をよく目にしますが、その英語バージョンですね。ここまでのレベルは珍しいですが、こういった間違いは日本にもありそうですよね。

英語能力指数ランキングから見る台湾の躍進と日本のジリ貧具合

英語能力指数ランキングと言うのが毎年発表されているのをご存じでしょうか。

EF EPI 2019 – EF 英語能力指数 – EF留学 より出典

台湾は38位でした。韓国は受験戦争の影響もありアジアの中では比較的英語力が高いイメージでしたが、なんとその次にランキングしています。そして日本は53位。負けてます。と言うか比較的発展しているアジアの国々の中ではかなり低い位置にランキングしています。ヤバイ。

気になったので、2018年度版も調べてみました。

※ EF EPI報告書 より出典

なんと台湾は48位でした。つまり1年で順位を48位から38位まで上げています。

上記で述べたような「ナポレオン」のような間違い英語はあるにせよ、台湾人の英語力は着実に向上しているようです。これには驚きました。

そして一方で日本は…49位から53位に後退してます…。

「英語さえ話せれば良い」という訳ではありませんが、これは由々しき事態。

日本語しか通じないという言語バリアの威力は計り知れないと思います。日本語より圧倒的に多く存在する海外の最新情報をキャッチする能力や人の自由な流れを阻害する観点からしてその悪影響は絶大です。

多様性が低いと環境の変化に弱く、淘汰されるときはあっという間です。

今は先進国ですが、こういった状況を踏まえるとジリ貧は免れません。かの有名な投資家ジムロジャーズも「日本から脱出すべき」と明言しています。本当に悲しい。

まとめ

  • 台湾は「2030年バイリンガル計画」を本格始動
    • 政府関連のサイトや公共放送の英語化から始める
    • 2021年の教育予算US$68 million(昨年の10倍)を目論んでいる
    • 英語能力指数は48位から38位へ順位を上げている
  • 日本人の英語力は比較的発展しているアジア諸国の中ではかなり低い水準になっている

 

僕は日本が大好きです。ご飯は美味しいし、綺麗だし、安全でとにかく最高。日本に生まれて心の底からよかったと思っています。

ただ学力や教養がどんどん下がっていることや自分で考えずテレビの内容をそのまま信じてしまう人を見るのは悲しいです。

僕も年齢的にはいい大人ですが、まだ未熟なのでまずは自分がもっと英語力と教養を付けるところから始めたいと思います。

レベル高めですが、お気に入りの本です。英語と教養が学べます。↓

Twitterやってます!