【自己紹介】
- 元工場勤務。
- 大人になってから英語学習開始。
- 英検1級取得、TOEIC930点。
- 今は外資ITでエンジニア。
・無理なく英語学習を続けたい人
・TOEICや英検などの資格試験をしばらく休憩して英語を楽しみたい人
英会話力の練習におすすめの教材
前置きが少し長くなりましたが、今回紹介する教材はCNN ENGLISH EXPRESSです。
本屋さんの語学コーナーに行くと必ず置いてあるので、何となく見たことがある人も多いのではないでしょうか。
本の構成
まずこの本の構成ですが、大きく分けると以下の通りです。
- 基礎編
- 中級編
- 上級編
- 特集記事
- 小冊子(問題&語彙集&反訳トレーニング)
- プラスアルファ
基礎編から上級編までありますが、それぞれのステップの中に複数のニュース記事と音源が付いています。
(音源についてはアプリで簡単にダウンロードすることができます。)
ですので英文のボリュームは多く、もちろん使い方にもよりますが、1日仮に1時間取り組んだとしても1か月くらいはやり終えるのにかかるんじゃないかと思います。
特集記事は毎号中身が変わります。例えば2021年6月号では「数の英語」ということで英語の単位や小数、分数の数え方など実生活では必要なのに意外と見落としがちな英語の常識を取り扱ったりしています。
こういった部分はTOEICの範囲では勉強できない点なので実際に海外の人とやり取りしたり、会話をする人にとってはありがたい特集だと思います。
次に小冊子ですが、こちらは主に上級者(TOEIC850点以上)が使用することを想定して作られている部分です。
コンテンツは何かと言いますと、基礎編から上級編までのニュースを聞いて答えるリスニング問題や使用した重要語句のチェック、そして重要表現を使った反訳トレーニングです。
つまりこの小冊子をやると本全体の8割くらいをしっかり学習することが出来ます。上級者ではない人も時間に余裕があれば是非やってみましょう。
そして最後にプラスアルファと書いた部分ですが、ニュースではない英語のコラム記事が毎回付いてきます。こちらも音源があるので、他のパートと同じように学習すると良いかと思います。
レベル感
私も英語学習歴は長い方ですが、しばらくこの教材に手を付けていなかった理由としては基礎編から上級編でパートが分かれているためです。
例えば、ある程度上級者の人が購入しても基礎編などは簡単すぎて、やる部分が少ないのではないかと思えたからです。
しかし、実際にやってみたところ基礎編でも難しいことが分かりました。何が難しいかというと実際のネイティブスピーカーが素で話すスピードと流暢さで音源が収録されているので簡単な文章でも聞き取りにくいです。
そう考えるとTOEICの音声は大分聞きやすく調整されていると思います。
また、文章に出てくる語彙もイディオムが多用されていることもあり、普通に難しいです。難単語はあまりないですが、口語表現が多くて机上で英語を勉強してきた人にとっては勉強になる部分が多いように感じます。
つまり何が言いたいかというとCNN EEは基礎編から上級編まで分かれているものの、学習者のレベルを問わず、初級者から上級者まで十分楽しめる内容だということです。
CNN EEの良いところ
CNN EEの良いと思うところを列挙してみました。
- リスニング力の向上
- スピーキング力の向上
- 語彙力の向上
- 資格試験にも有効
- 実際のニュースがネタなので飽きない
- よく使う表現なのに上級者でも知らないことが学べる
まず、リスニング力の向上ですが、これは言うまでも無く豊富な英語の音声とスクリプトが用意されているのでリスニングや、シャドーイング、ディクテーションなどの勉強を思う存分に行うことが出来ます。
次にスピーキング力の向上ですが、対訳トレーニングが出来る仕組みが設けられているのでそちらを活用することが出来ます。また、小冊子の語彙の確認も日本語から英語を予想する流れなので英語で発信する力を養うことを前提とされています。
さらに(後述しますが)ニュース記事を取り扱っているので聞き終わった後に感想で英語を述べたりするだけでかなり発信力が鍛えらえると思います。
今回のテーマは英会話力を養いたいのにおすすめの教材という事でしたが、リスニング+スピーキング+話のネタをこの本で養えることを考えれば、目的に合っていると思います。
また資格試験対策においては主にTOEICと英検が挙げられますが、どちらもこの教材を使ってスコアアップや合格が出来た人は知人やSNSを見る限りたくさんいるので、それなりに実績はあるはずです。
そして、特集記事では英語の数の数え方などの知っているようで知らなかった知識が学べるところも実践向きで良い点だと思います。
CNN EEを使う上での注意点
デメリットも挙げたいと思います。
- 初級者には難しい
- 1か月で1冊をやり切るには時間を要する
まず、全くの初級者には難しいと思います。本の中の初級者の定義としては、TOEIC500点未満と書いてありますが、そのレベルの人がやるとおそらく何が何だか分からないことがほとんどな気がします。
CNN EEのレベル感のところでも触れましたが、上級者にとっては基礎編含めて本の内容を全て勉強できるところは良いと思いますが、まったくの初級者だと中級編や上級編の内容まで手が回らない可能性もあります。
しかし、これも結局はやる気の問題だと思うので、時間をかけて全てを理解すれば確実に力になると思います。
2つ目は、1か月1冊やり切るのは大変という事です。毎月新刊が出るので同じペースで勉強するには毎日1時間以上は勉強時間を確保する必要があります。自分の場合は、1冊をじっくりマスターしたい派なので正直毎号1か月のペースで終わらせることは出来ていない状況です。
ただこれ も個人のやり方の問題なので、忘れることを恐れないで新しいものにどんどん取り組みたい方は毎月買ってもいいと思います。
僕のCNN EEの使い方
この教材の使い方はとてもシンプルです。
何故かというと、巻末にレベル別の勉強法が書かれているからです。
例えば、写真に書かれている上級者通りのやり方で勉強すれば教材の8割くらいはマスターすることが出来ます。
残りの2割はこの学習スケジュールに載っていないコラムやニュース記事です。僕はこの2割もまんべんなくやるようにしています。
ただ僕の場合は時間の都合上、学習スケジュール通りのペースでやり終えることは出来ていません。
見本の学習スケジュールでは土日は休みですが、土日を使って同じペースで終わるくらいのゆっくりスピードです。そして1回やるだけでは少し物足りないので3周くらいはやるようにしているので、1.5か月くらいかかっていると思います。
ただ短期間でもっと力を付けたい方は、もっと早いペースでやり終えることをお勧めします。
また、学んだ自然な表現は独り言で英語を話したり、オンライン英会話で使う事を強くお勧めします。私はオンライン英会話は今は忙しくて出来ていませんが、独り言英会話で対応しています。
まとめ
CNN EEは英会話力を向上させたい人におすすめです。メリットは以下の通り。
- リスニング力の向上
- スピーキング力の向上
- 語彙力の向上
- 資格試験にも有効
- 実際のニュースがネタなので飽きない
- よく使う表現なのに上級者でも知らないことが学べる
教材としては、リスニング力を付けるコンテンツが充実していますが、そこで学んだ自然な表現を独り言英会話でも良いのでなるべく発信するようにしましょう。
やっぱり、英語は「聞ける話せる」が出来るとかっこいいと思います。僕もコツコツ頑張ります。一緒に楽しんで勉強して行きましょう!