英検1級取得者が発音練習本の「英語耳」をやり終えた感想

ケンジ
こんにちは。
ケンジ(@chicago_kenji)です。

「英語耳」と言う教材をご存じでしょうか。

英語学習者の中ではかなり有名な本だと思います。

特に発音関係ではNo.1な気さえします。

今回はこちらの「英語耳」をやり終えましたので、その感想を綴りたいと思います。

  • 英語の発音が上手くなりたい人
  • 英語耳の教材の購入を考えている人

英語耳を一通りやってみて

「発音が出来るとリスニングが出来る」は本当?

本の冒頭では、発音が出来るようになるとリスニングが出来るようになると紹介されています。

例としては

  • but(しかし)
  • bat(コウモリ)

が引き合いに出されていました。

要は正しい発音が出来ていないと音を聞いた時に頭の中で「bat ?それともbut?」のような無駄な類推をしてしまうため、英語の音声のスピードに付いていけない状態になるとのことです。

こういった問題が発音を練習すれば改善できるというものです。

ケンジ
個人的には読んでいて概ね納得でした。

確かに発音が出来れば不要な推測をしなくても、直接耳に入ってきた音をそのまま理解できると思います。

ただし、一方で「自分は発音できないけど聞けば分かる」というケースが多々あることも事実です。

例えば、英語学習の初心者の人で「th」の正確な発音を知らない人でも「This」という単語は聞き取れると思います。

ケンジ
ある程度、英語が出来る人でも同じことが言えますね。

つまり、実際に英語が聞き取れない原因の多くは、「綴りは分かるけど読み方が分からない」というものだと思います。

「発音出来ないので聞き取れない」というケースで困るのは一般的な英語学習者ではなく、会話のほとんどが聞き取れるけどたまに細部が聞こえないというようなかなり英語力の高い人だと思います。

つまり、遭遇するすべての単語を正確に自ら発音しようとするよりも、まずは発音を理解することにフォーカスするくらいがちょうど良いと感じました。

発音の完璧さを初めから目指すとかなりしんどいです。

音の変化やプロソディ(韻律)の練習は効果的

この部分は初心者や上級者関わらず、学ぶメリットがあると思います。

TOEICのリスニング問題でも簡単なフレーズしか出題されていないのに聞き取れないのは、ほとんどこの場合だと考えられます。

【例えば】
take it easy ⇒ teikitiːzi
※一つの塊のように発音される

このようにフレーズ間で音が繋がったり、あるいは音が抜け落ちたりすることを理解するには自発的な発音の練習が必要です。

英単語の発音であれば、電子辞書やgoogleで検索することで簡単に把握することが出来ますが、フレーズのつながりを意図的に練習するためには、この「英語耳」でまとめて勉強するのがかなり効果的だと思いました。

また、プロソディの重要性に関しても納得でした。

英語耳では歌でプロソディを理解することを推奨しています。

  • プロソディは英語のメロディであり
  • マスターすると自分も英語が聞き取りやすくなり
  • 聞き手のネイティブの聞くストレスが少なくなる

とのことです。

タレントのタモリさんのコントである「デタラメ外国語」もネイティブスピーカーが聞くとそれっぽく聞こえるらしいです。これはプロソディが出来ているからなのだとか(笑)。

英語の文法の勉強や個々の単語の発音をいくら頑張っても英語っぽくならないのは悲しいですよね。

「英語耳」をやることでプロソディの練習も意図的に出来ることはとても良いことだと思います。

音の変化やプロソディの練習に関して、英語耳に従って練習するのも良いかと思いますが、個人的にとっておきの方法があります。

それはネイティブの前で洋書を音読して読み聞かせることです。

ケンジ
僕は一度この方法で練習したことがあります。

書いてある文章を読んでいるつもりなのに聞いているネイティブからしたら何を言っているのか分からないことが想像以上に多く出てきます。

「こんなにも自分の英語が伝わらないのか」という衝撃を受けるはずなので機会があればやってみてください。

発音練習パートで出来ること & 練習してみて思ったこと

英語耳」の中核部分である発音練習パートでは

  • 発音記号の読み方
  • 口の動き
  • 音声による発音

を確認することが出来ます。

実際、僕も今まで真剣に発音の練習をしてこなかったので、とても勉強になりました。

特に発音記号が読めるようになったのが良かったです。

ただし、一回練習しただけではマスターできないので、本の中でも推奨されている通り100回以上は練習した方が良いかと思います。

「100回も!?」と思うかもしれません。でも大丈夫です。

何故かと言うと本の最終部分には中盤で紹介された単語と発音記号が一覧になっているので、2回目以降はこの一覧とCDを聞いて真似るだけでOKです。

つまり何度もページを読み返す必要がないのでとても楽になります。

Parrot’s Lawの練習をしてみて思ったこと

Parrot’s Lawは歌や映画などの英語素材を使って行う練習方法を指します。

本では中盤以降のページで紹介されています。

練習方法のステップは次の通りです。

  1. 歌を使った練習(300回)
  2. 短い会話を使った練習(100回)
  3. 少し長い題材による練習(100回)

僕の場合は

ステップ①の歌の練習
カーペンターズの「イエスタデイ・ワンス・モア」ステップ②以降
スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学での卒業スピーチを使用しました。

この学習のメリットはテンションが上がって英語学習楽しくなるところだと思います。

普段TOEICなどの試験勉強をされている方は正直、疲れたり飽きたりすることもあるかと思います。

そんな時はこの練習法を取り入れると最高です。勉強の気分が乗らない時にやってみてください。

また、「簡単なのに音の変化で聞き取れない表現」にたくさん出会えることも大きなメリットです。

僕が練習していたカーペンターズの「イエスタデイ・ワンス・モア」 も歌詞だけを見ると簡単なのに英語だけを聞くと何を言っているのか分からない部分がいくつかありました。

ケンジ
僕もそれなりに英語学習歴はあるはずですが、それでも聞こえないです。

Parrot’s Lawは多くの英語学習者にとって、かゆい所に手が届く勉強法だと思います。

ちなみに「アメイジング・グレイス」が英語耳のCDには録音されているので、これをヘビロテしても良いかと思います。

ただ、ひとつ気にしておくべきなのは練習するのにとても時間がかかるということです。

本でも推奨されている通り、歌の練習では300回、それ以降の会話の題材などでも100回以上練習すべきと書いてあります。

これに関しては1~2回/日までと決めておいて毎日繰り返すやり方を推奨します。

当たり前ですが、発音の練習だけしても英語は出来るようになりません。

ボキャブラリーや文法の知識も同時に勉強しましょう。

英文読書のすすめ

「英語耳」の終盤では英文読書を推奨しています。

「発音を理解しただけでは英語は出来るようにならないので、語彙力の向上と読解練習をしましょう」という主旨です。

ケンジ
僕もこれには納得です。

初心者の英語学習で欠かせないのは何と言ってもボキャブラリーと文法の理解だと思います。

この2つがあれば、聞く、読むという部分に関してはレベルを上げることが出来ます。

会社都合など短期間でTOEIC® Listening & Reading Testの点数を上げたいとかそういった方は、発音の練習を徹底的にやるよりもまずはボキャブラリーや文法の練習をすることをお勧めします。

まとめ

僕が思う英語耳を活用するメリット

  • CDを使った発音練習がしやすい構成になっているため効率的に学習できる。
  • 厄介な「リエゾン」や「リダクション」などの音の変化を集中して練習できるので英語が聞き取りやすくなる。
  • 歌を活用することで英語学習を楽しめる。

その他、読みながら感じたこと

  • 発音だけ練習しても英語は出来るようにはならない。ボキャブラリや文法知識の習得は不可欠。
  • 自分が発音できないとリスニングは出来ないという事はない。発音ができなくてもリスニングはそこそこ出来る。

基本的に買ってよかったと思います。皆さんも是非試してみてください。

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今回のテーマは以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

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