一億人の英文法はすべての学習者におすすめだが、初心者はガッツが必要。

今回は一億人英文法を使ってみた感想を話します。

  • 英文法をこれから学びたい方
  • 一億人の英文法の購入を考えている方

一億人の英文法の良いところ

一億人の英文法の良いところは以下になります。

  • イラストが豊富でイメージで英語を理解できる
  • 意外と知らない基本事項を網羅できる
  • 堅苦しい表現を使っていない
  • コラムが読みやすい
  • 話すための英文法が身に付く

詳しく説明してきます。

イラストが豊富でイメージで英語を理解できる

購入した方は表紙をまず見てもらえると分かると思いますが、イラストが沢山描かれています。

実際に本を開くとたくさんのイラストで文法が説明されており、分かりやすいです。

実際のイメージ

例えば現在完了は、直近のできごと・経験・継続・結果を表すことが出来る表現ですが、「過去から迫ってくるイメージ」を持つだけで意味を理解することが出来ると書かれてあります。

【例】
it has stopped raining. (雨が止んだ。)
のような「直近のできごと」を表す現在完了は「ぐっと迫ってきて直前で雨が止まった」というニュアンスを示すことが出来ます。

過去形ではシンプルに「雨が止んだ。(以上)」と示すだけなので現在完了を使った方が豊かな表現が出来ますね。

上記の通り、応用が利くようにイメージで伝える工夫がされているのがとても良いと思いました。

僕は現在完了については理解していましたが、これを高校生くらいの頃に読めたらもっと早く英語力を上げることが出来たと思います。

意外と知らない基本事項を網羅できる

僕がこの文法書を手に取った理由は、英検1級を持っているにもかかわらず、基本事項が理解できていない点がチラホラあったからです。

例えば、副詞の置く位置って使い分けていますか?

恥ずかしながら僕はライティングの時に、副詞ってどこにおくのか良く分からずに置いていました。

雰囲気で動詞の前とか後とか、文章の頭、最後に置いたりしていました。

感覚で副詞を置いても合ってることが多かったですが、一億人の英文法をやることで、こういったルールを改めて確認できて良かったです。

堅苦しい表現を使っていない

これも非常に良いところだと思います。

文章がフランクな話し言葉になっているので読みやすいです。

人によってはちょっと癖があると思う人がいるかもしれませんが、僕は全く気になりませんでした。

いい具合に飽きを防いでくれると思います。

さらに使い道のないお堅い文法用語を使っていないところも良いと思います。

【例】

  • 高校の授業で習うような第一文型、第二文型みたいな表現は使ってない
  • 第二文型も「対象に力を及ぼす他動型」という風にイメージが湧きやすい言葉で言い換えられている

考えてみたら第~文型なんて言葉は会話の場でも試験でも使う機会は無いですからね。

他にも第一人称とかの「人称」と言う言葉は覚えなくて良いと書いてあります。

無駄な部分を要らないと言ってくれるところも良いですね。

コラムが読みやすい

単純に文法の説明が書いてあるだけではなくて、語り口調で定期的に入るコラムが読みやすいです。

それも7種類に分かれています。

  • ネイティブの心の動きを説明するコラム
  • 受験生がよく間違えるポイントを示したコラム
  • 英会話のヒントを特集したコラム

など、為になるポイントが多い印象でした。

参考:コラム一覧

話すための英文法が身に付く

この本の一番の目的は話すための英文法を身に付けることです。

イメージでネイティブの頭の中やシステムを理解したり、不要な文法用語を省いたり、全ては自然に話すために設計されている点が素晴らしいです。

その上で大学受験に出てくるポイントや英語試験に出てくる基本事項をおさらいできるので、汎用性の高い一冊だと思います。

留意事項

この本は基本的にある程度、英文法の基礎がある人や学習耐性のある人がやった方が良さそうという感覚もあります。

高校生の学習範囲をもちろんカバーしていますが、何というか、ストイックにやるつもりのある人を対象に作られている気がします。

「冒頭にも10日で読破しましょう」と書いてあります。

あと、実際に使った人のレビューを見ているとTOEIC600点くらいの人でもかなりしんどい思いをしながら、この参考書で勉強したという感想もあったりします。

レビュー記事には「基本が省かれている」みたいな言い方がされていたものがあります。

個人的には基本が省かれているというより、浅いところから深いところまでカバーしているため、初級者はすべての情報を消化しきれないのだと思います。

というわけで、もしかしたらTOEICでも最低600点くらいの実力が無いと挫折する可能性もあるかもしれません。

まとめ

良いところ

  • 英文法がイメージ図で分かりやすくまとめられている。
  • 上級者(英検1級)でも基本を学び直す事が出来る。(初級者から上級者までカバーしている。)
  • 文章がフランク&難しい文法用語を使っていないので読みやすい。
  • コラムが豆知識に溢れていて面白い。

留意事項

  • カバーしている範囲が広いため、初心者は消化不良になる可能性がある。
  • TOEIC600点くらいとれる人でも一通りやり抜くのにかなり苦労した模様。

個人的にオススメの教材です。

英文法は英語学習の基本ですので、是非一度使用してみてはいかがでしょうか?

最後までご覧頂きありがとうございました。

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