29歳未経験で大手ITベンダーにエンジニア転職した話【戦略編】

Kenji
どうも、ケンジです。
(@chicago_kenji)

今回は僕が29歳の時に未経験から業界大手のIT企業に転職した話の続きをしたいと思います。今回は具体的な方法について書きたいと思います。
前回の記事はこちら

29歳未経験で大手SIer(IT企業)にエンジニア転職した話【概要編】

未経験からIT転職を考えている人。
特にプリセールスやプロジェクトマネージャー、アプリケーションエンジニアを目指している人。

29歳未経験で大手SIer(IT企業)にエンジニア転職した話【戦略編】

転職するまでの流れ

簡単ですが、以下の流れで転職しました。

①自分のやりたい職種をはっきりさせる。

ありきたりなことを書いてしまいましたが、大事なことです。

前回の記事でも書きましたが僕の転職する動機は、「製造業の全体プロセスを見たい」「汎用的なビジネススキルを身に付けたかった」「給料がもっと欲しかった」などが挙げられます。

つまり、転職先はこれらの動機を満たせる職種を探すことになります。

まず漠然と思いつくのが「コンサルタント」「システムエンジニア」などです。ただ、コンサルタントやシステムエンジニアも業界が多岐に渡ります。メーカー出身者がいきなり戦略系とか金融系コンサルタントに履歴書を送っても書類審査を受かる可能性は限りなくゼロに近いでしょう。

大切なことは自分のキャリアに近い職種を選ぶことになります。僕の場合だと「製造業向けITコンサルタント」「製造業向けのエンジニア」に絞りました。

②転職先で求められる実務経験、スキルを今の職場で培う

転職したい職種を見つけたらすぐに履歴書を送るのも良いと思いますが、未経験の職種に応募するにはそれ相応の理由が必要です。

僕も田舎の製造業に勤務していたし、世の中の人の99.99%が知らない設備を操作していたのでいくら同じ製造業だったとしても書類審査すら通る見込みは無かったでしょう。

ですので転職先で求められそうな経験やスキルを今の職場で入手できないか考えてみましょう。転職先とはかけ離れている職場でも考えようによっては何とか見つけらるものです。

僕の場合も相当厳しかったですが、「プロジェクトマネジメント」「生産プロセスへの問題意識」など製造業向けコンサルタントやSE職に求められそうな経験にフォーカスすることに決めました。

工場の機械レイアウト変更などの大きなプロジェクトのリーダーを引き受けたり、生産プロセスの改善事例を報告するプレゼンに全力で挑んで社長賞を貰うなど結果を残すようにしました。この2例も全くITには関係していませんが、それでも大丈夫でした。

それは大手のSIerやコンサルで求められているのは「コミュニケーション能力」に尽きるからです。(詳細は後で書きますが)それを証明するリーダーシップの実績、あとは自分が関わっている業界への問題意識(僕の場合はモノづくり業界の問題意識)がどれだけ強いかを示すことが大事なのです。

上記の方法だと少し時間はかかりますが、(ブラック企業に勤めていない限り)やみくもに転職せず今の職場でスキルアップすることをお勧めします。

③転職エージェントに登録する

転職エージェントに登録しましょう。転職サイトではなく、転職エージェントの方がはるかに良いです。転職を経験したことがある人なら分かると思いますが、転職サイトでオープンになっている職種は全体の求人のごく一部です。ほとんどが転職エージェントで扱われています。

例えばリクルートで転職する場合でも次のようにサイトとエージェントは分かれています。

  • リクルートの転職サイト:リクナビネクスト
  • リクルートの転職エージェント:リクルートエージェント

ほとんどの求人が転職エージェントで扱われている理由は、求人情報というのは企業側からすると本来秘密にしたい情報だからです。企業がどのような経歴の人を募集しているのかを知られることは、その企業が何に投資しようとしているのか知られることと同じだからです。

よって、多くの企業は誰でも閲覧可能な転職サイトに求人を登録するよりも転職エージェント経由で候補者を募るやり方を選ぶのです。

利用する側としても自力で転職サイトを使って転職をするより、エージェントを使ってプロにカウンセリングをしてもらって自分に合う求人を選んでもらい、最適な転職先を探す方が安心で楽なのです。

ただ、エージェントは必ずしもメリットばかりでは無いのでこの後の章で説明したいと思います。

④履歴書&職務経歴書を完成させる

履歴書と職務経歴書を完成させましょう。転職エージェントに登録すると職種別にテンプレートが用意されている場合が多いので迷わずそれを使いましょう。

大事なことは②で書いた通り、応募したい職種に通じる部分がある経験やスキルを強調するようにしましょう。僕の場合は「プロジェクトマネジメント」「製造プロセスの改善」をキーワードにしました。

特に大切な部分は自己PR欄です。自分が入社するとどんなメリットがあるのか明確に言えるようにしておきましょう。転職先のHPをよく見てそこから得られる業務内容を可能な限り想像し、自分の経験やスキルと結び付けて記載するのです。

IT企業の職種でも、プリセールスやプロジェクトマネージャー、コンサルタントは開発者のようにプログラミング経験を要求されないのでねらい目です。

経験した今だから言えますが、これらの職種はかなり泥臭いです。トラブルが起きたとしても、丁寧に粘り強くコミュニケーションを重ねることが何より重要な職種です。

自分に反対する人を地道に説得して何かを成し遂げたというエピソードがあればとても強いと思うので、今の職種で経験しておくと良いと思います。

また資格・スキル欄も重要です。ここでは実務経験以外でアピールできそうなスキルや面接で話のネタになりそうなことを書きましょう。僕の場合は、英語でした。転職するときにTOEICは800点後半くらいのスコアだったのでそれを記載しておきました。

転職は準備が全てです。1年くらい準備期間を見据えていくと良いかと思います。

⑤希望を曲げずに応募し続ける

転職エージェントに登録すると自分を担当するキャリアアドバイザーから連絡があります。多くの人は電話面談を経験すると思います。

そして次のステップでは自分の希望に沿った求人をキャリアアドバイザーが複数紹介してくれます。この求人を見て満足のいく求人があれば全く問題ありません。

しかし、未経験かつキャリアップを狙うこの記事を読んでいるあなたが満足する職種はそこにはほぼ無いでしょう。エージェント側は転職させて企業からお金を貰うのが仕事なので、ほとんどの場合は受かりやすい企業しか持って来ないことが多いです。

ただ、ここで諦める必要はありません。恥を承知で他の企業を紹介してもらいましょう。「受かる見込みが無さそうなものも含めてどのような求人があるのか知りたい」と要求する手もあると思います。

またリクルートエージェントなどのように一般非公開の求人を自分で検索することが出来るエージェントもあります。僕も結局のところキャリアアドバイザーに紹介してもらった求人ではなく、エージェント内の求人検索を使って自分で求人を見つけて応募しました。

ここで言いたいことは、希望に沿う求人が無くてもそう簡単に考えを曲げてはいけないという事です。応募するまでに準備してきているのであれば自分を信じて根気よく求人を探っていきましょう。

転職期間は、3か月位などと一般的に言われていたり、またキャリアドバイザーも一気に畳みかけるような動きを取ることが多いですが、焦ってはダメです。自分の希望に合う求人を見定めて、地道に応募していきましょう。

※職務経歴書は、応募する度に応募先の企業に特化した内容に修正しておきましょう。

⑥試験と面接を受ける

SPI試験があれば、②くらいのタイミングから勉強をしておくと良いです。ただコンサルタント系の職種に応募する際はそういった試験はあまりないように思います。(あくまで僕の感覚です。)

その代わり、面接でコミュニケーションが極めて重要です。コンサルティングファームだとケース面接(※)を実施するところも多です。※ケース面接が分からない人はググってみてください。

僕の場合は、面接で今まで取り組んでいたことや何をしたいのかをしっかり聞かれました。プロジェクトを成し遂げた経験とか何に問題意識を持っているのかを語れるようにしておくと良いです。

基本的には転職は準備が全てです。職務経歴書を作るまでの段階で勝負は決まっている言っても過言ではありません。面接まで来たら、落ち着いて事前に考えていたことを話していけばオーケーです。

面接でもう一つ大事なことは逆質問です。僕は最終面接で「何か質問ないの?」と質問を受けて答えるとさらに「他には無いの?」と聞かれ、5つくらい逆質問をして結構焦ったのを覚えています。

「質問したいことが沢山ある=その企業への興味」を試されていると思うので、もし質問したいことがあまりなくても用意しておくことをお勧めします。思わず相手が困るような鋭い質問を用意しておきましょう。

⑦人事を尽くして天命を待つ

これに尽きます。ここまでやった自分を褒めましょう。もし上手くいかなくても時が早過ぎただけかもしれません。転職活動を通じて成長できているはずです。

成功要因まとめ

上記までで触れていますが、僕が転職に成功した理由を簡単にまとめます。

  • 業界に対して強い問題意識、自分はこうしたいという課題意識があった
  • どの転職先にも広く通じる実績作りをした(プロジェクトマネジメントの経験や社長賞など)
  • TOEICなど仕事以外でのアピールポイントを作った
  • 転職先の業務を想像・逆算し、職務経歴書を作り上げた

最初の項目が一番大事だと思います。テクニックだけではどうにもならない部分です。すぐに思いつかない場合は今の職場に居ながら、業界の強いイシューと発見するところから始めるのが良いと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。あなたの転職を応援してます!

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